Ｙａｈｏｏニュースで驚きの記事発見

いろいろな観点から驚くことが多い記事であった。

まずは一つ目に、あの名門中の名門精華女子の藤重さんが御定年を迎えられ、次のステージで活躍されていると言うこと。私の同窓ということで９歳上となるが互いに知る余地もない。ホルン専攻で卒業後は日本フィルかどこかで活躍されていたと存じ上げる。

精華女子で１９年と言うことだから４１歳まではオケでホルン奏者だったと言うことになる。

母校は礼儀・時間厳守・清潔と３つの主義が古くから言い伝えられている。同窓として諸先輩方のご活躍は敬服すると同時に心から嬉しく思う。同時に『私はなにやってんだろう？』なんて落ち込むこともある。

二つ目には４月着任だろうから、その時点で２０名しか居なかった部員が藤重さんの着任を聞きつけ４０名一年生が入部してきたと言うことだ。ということは受験生も増加し学校としてもすごいメリットであろう。

楽器を全て買い換えをした、恐らく１０００万円くらいは楽器だけにかかっているだろうが、その程度は惜しくないだろう！

学校も本腰を入れて改革を目指したのだろう。練習時間を平日２時間半から４時間へ変更。休日も丸一日取り組むことに。４時間というのは２０：００までは毎日練習と言うことだろう。

丸一日というのは朝の練習からだろうから６：３０スタートと推察する。終わりは１９：００か？

これには大して驚きはない。近隣の学校でも沢山ある。志学館が全国でもまれな学校である。

平日１時間。休日１５：３０

でもここの部分をうらやましく思う必要は毛頭無い。志学館は志学館なのだから。『よそはよそ！うちはうち！』とよく子供の頃母親が言う台詞だ。

始業前の朝練習。「たっぷり息を吹き込むには、深く吸わないと駄目だよ」「今の部分で悪かったところが言える人、手を挙げて」。

この部分はとても共感する。しかし始業前と言うことは恐れ入った。６：３０集合し始め、

７：００練習開始だろう。

次の部分も相当共感するし、改めて私も継続しようと思うことができた。たどたどしくても良いから言葉にすることがいかに大切かと言うことだろう。

練習中は部員たちにどの部分が悪かったのか何度も聞き、答えを口に出させる。日誌には日々気づいたことなどを書かせて提出させる。「言われた通りではなく、自分がどんな表現をしたいのか。そのために頭で考える練習をしてほしい」

定期公演の経験もない。そこで藤重さんは「まずは聴衆に喜んでもらう気持ち良さを味わってほしい」と６月にコンサートを企画。猛特訓の末、市民ら約７００人の聴衆を前に２３曲披露し、自信をつけさせた。

ここの部分はどうだろう！確かにステージが人を育てるが聴衆に楽しんでもらう、人に寄与することの大切さそれこそが自分の成長に繋がると言うこと。それにもまして二ヶ月足らずで何と一年生中心のメンバーに２３作品をこなさせるという無謀さ！これには脱帽である。簡単にはいかない、紛れもなく時間を費やし生徒１人１人が力を付けなければなしえないと思う。

高校３年の浦川由華さん（１７）は「次々と課題を与えられ、がむしゃらになれた。今までは自分が楽しければいいと思っていたけれど、聴いてる人を楽しませようと考えるようになった。全国大会出場が決まった時は信じられなかったけれど、出るからには金賞を狙いたい」と意気込む。

子供は出会う人により、確実に成長できると言うことを絵に描いたように実践してくれたことに心から感謝したい。次から次へと課題を与え、消化しようという意思を育て、時間をかけ消化し、がむしゃらになる。大人ががむしゃらにならずに子供に一生懸命さを教えるというのは無理なことだし都合が良い。大人ががむしゃらになることだ。藤重さんは御年還暦６０歳と言うことだろうからそのエネルギーに感服せざるを得ない。

指導者があらゆることから刺激を頂戴し、諦めない姿勢を示すこと。それ以外子供の成長はあり得ない。

願わくばそういう尊敬したいと思える指導者が本校にも沢山居てくれたらと思う。

勿論遠い後ろから追いつくはずもない野球部の姿勢を見習い続けてきたことは間違いない。川俣監督の姿勢は私も我が家全員が影響を受け家族ぐるみでお世話になっている。

藤重さん率いる新着任高が三ヶ月足らずで全国大会出場を果たし、名門中の名門精華女子高校が駒を進めることができなかったと言うことは少し寂しい感じもする。両校の活躍を益々期待したいと思う。

そして志学館も小さなことで悩まない、とにもかくにもこの学校でこの環境でやれる全てのことを追求し、子供たち全員が成長され志学館で良かったと本気で思える学校生活を送らせたいと心から願っている。