平川中学校吹奏楽部ご来校

三度目となる平川中学校吹奏楽部との練習交歓会が開かれました。当部活動には現在平川中学校出身の部員は残念ながら在籍していませんが、過去には毎年3~4人送り出して下さる関係でいつも平川出身生徒は中心人物として活躍をしてくれていました。

当時の平川中は常時30人位の部員が居たと記憶しています。この地区を牽引する吹奏楽の名門でした。

現在は少数精鋭で過去のスピリッツをしっかりと受け継ぎ信念のある活動をされているバンドです。

私は常々部員に申しています。

『音楽は人数でするものではない。1人1人の目的意識があり、みんなで協調する(協和)しながら音楽を作り上げていくことが必要だ』と…人数が多いとどうしても音楽をしている錯覚に陥っている生徒も中には出来てしまう場合もあります。(本校の場合そうでした)そこを見逃しては決して良い音楽は出来ません。その部分を今回ご来校頂いた平川中学校はまさに実践している模範的な学校です。生徒も勿論ですが、私自身がとても良い刺激となり学び多い一日となりました。

 指導者の渡邊先生も大変穏やかで、指導する雰囲気には決して高圧的な雰囲気や生徒を飼い慣らすような勘違いした様子はみじんもなく音楽をするにふさわしいお人柄で心から尊敬できる存在です。私どもと同年代でチェロを専門とされ吹奏楽の独特な世界観に少し違和感を持っているともおっしゃってました。そうです。すこし吹奏楽の世界は独特で生徒が自然体ではない場面も多く見られます。“集団として”だけではなく個々が成長しているかどうか輝いているかどうかその部分が肝心だというところ。ついつい集団がよければという発想に陥りやすいのが指導者の落とし穴です。これは指導者のエゴに他なりません。その点では私と渡邊先生は考えが共通しており話が弾む所です。

平川の生徒たちがのびのびと1人1人が輝き見事に成長されていることは特筆に値します。心からこのような生徒が高校で間違った指導を受け、ただ単にすれ違いざまに気持ちのない挨拶を5秒ごとにするような指導を良しとされ、まるで北朝鮮のような統一力だけが美徳とするような場で個々がつぶされないことを願うばかりです。音楽や子供たちは指導者の道具やファッションではありません。

そして是非とも志学館という同じステージで心から音楽と仲間を愛することができる様になることを期待してやみません。平川中学校の皆さんの益々のご活躍を期待しています。

ちなみに来年第14回の本校定期演奏会の客員指揮者を渡邊先生が引き受けて下さいました。感謝申し上げます。