小生も歳をとったと感じる。

大した年ではないが精神的なへこみを復活させるに時間がかかるように思える。歳をとったということか…

若い自分は無我夢中で無鉄砲、猪突猛進だったこともあり兎にも角にも突っ走るだけだった。よくも当時の生徒はそれでも情熱を持って部活動に励んでくれた。

現在はと言うと、やはり自分勝手な無鉄砲な部活運営ではチームが一つになることが難しいと思われる。じっくり観察してじっくりかみ砕いて説明し自分で考え自分で工夫し、自分の力で歩むことを導く。気持ちがこっちに向いてきたことが確認できたら少しは強く高める言葉を、いわゆる檄を飛ばす。

 

私のセンコーとしての信条は『愛情を持って本気に向き合う』と言う事が根底にある。これは自分で言うのは余りいいことではないが本気に人を愛せないといい音楽も出来ないのかも知れないし…

 

クラスでも同じ事。十数年ぶりに担任を受け持ち3年目、現在3年生の担任で卒業を目の前にしている。1年時から本気でクラスを愛してきたと言える。自分に出来ることを全てやろうと心に決めてきた。失敗も沢山あったが一生懸命に生徒と向き合ってきた。思い出にするにはまだまだ早いのでまだ頑張り続けたい。部活動にいけないときも沢山あったがこれも担任としての責任で両方を同じ以上に愛さなければならない。

 

でもセンコーなんて仕事はだまされたり裏切られたり、思いを寄せても伝わらなかったりとそんなもんだ。

いつでもだまされても伝わらなくてもこちらは本気で向かうしかない。

 

クラスでは指定校やAOと10月から必死に生徒と向き合い進路を決めてきた。

一般受験生との温度差をクラス全員で最後の一人までチームとして乗り越えようと必死に呼びかけクラスを鼓舞してきた。

小市民である担任業というのは毎日全員の生徒の顔を見ることで救われるものである。

1月に入り少し苦しい毎日である。全員が揃わないクラスは全員で揃わない合奏をしているようなもの。

 

モチベーションを維持すること、それは頑張っている生徒に勇気づけられることしか他にはないだろう。

部員の取り組みには感心し支えられている気がする。今朝も2年生のリーダーが朝練習で合唱の音とりを進めていた。

 

部活動で一番気持ちが萎えてしまう瞬間は勿論部員の退部である。これは相当堪える。

昨年も一昨年も相当堪える瞬間があったが、今年の一二年生はひと味違う。二年生が個々のキャラクターを生かし尊重し自らを高め、後輩たちを導こうとしていることが手に取るように分かる。見事な学年であろう。

かつて無い少人数の学年でトランペット、ホルン、フルート、ファゴットが不在でクラリネットまで1名しかいない学年は初めての学年であるがそれをチームワークで越えようとしている。

 

クラスの生徒に本当に団結すると言うことを何とか伝える工夫をするしかないと思うがもう一度『バカ野郎ーふざけるなー』なんて叫ぶエネルギーを思い出して頑張ってみようと思っている。

クラスの生徒には最高の卒業式を迎えさせたい。

部員たちには最高の定期演奏会を迎え共有の感動と共に三年生を送り出したい。今はそればかり考え願っている。

折しも長男が大学を卒業する自立の時期をも迎えている。心配はつきない。

 

学校とはどういうものなのか

「学校という社会で生きる事により、人と調和をしながら生きる事を学び、規則校則の中で生活する事で、秩序の成り立ちを学ぶ」

「人の気持ちを感じ、社会の生き方を感じ、友情や愛情・喜怒哀楽の感情を育て、未来を生きる上で必ず必要な『自我』を築き上げる場」

「極論言えば、子供の頃のテストや試験の点数なんて、将来を生きる上では、何の役にも立ちません」

「しかし、自我というのは、人間の根底の部分になります」

「人に優しく、愛し、受け入れながら生きる事ができるか。社会に優しく、愛し、受け入れながら生きる事ができるか」

「これができるかできないかで、将来の幸せは大きく異なってくるものです」

ネットの記事引用 

 

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コメント: 2
  • #1

    北海道 ZEN (土曜日, 11 2月 2017 12:01)

    学校って「自己」を外側から見ることの訓練だ。

    「自分」って一人の自分だけではなく、「三人の自分」がいる事を知ってるかい。
    1.自分だけが知っている「自分」・・・・・・・・・・・・文字通り自分
    2.自分も、相手も知っている「自分」・・・・・・・・・・家族、友達、恋人
    3.自分は知らないけれど相手だけが知っている「自分」・・社会( 社会評価、噂 )
    学校ってこれらをバランスをとる訓練の場所である。
    今、この瞬間の自分がどの立ち位置にいるのか、居るべきなのかを理解する事で
    人に優しく、人を愛する、或いは自分を守る事が身について来る。






  • #2

    Windwinds (土曜日, 11 2月 2017 16:57)

    北海道Zen様

    本校吹奏楽部のホームページをご覧いただき、そしてブログへのメッセージありがとうございます。

    貴重なお言葉しっかりと自分のも何し学校という小さな社会を守っていこうと思います。
    小さな社会ですが大きな社会に巣立つ宝を育てております。
    家庭のような最も大切な社会やこれから直面する荒波の社会をしっかりと生き抜く力を身に付けさせるように指導者も学び続けなければならないと心に決めております。


    志学館高等部吹奏楽部のホームページへ思いがけない御来訪心から感謝申し上げます。