昨日のことであるが3人の卒業生がわざわざ寒いのにもかかわらず私を訪ねてくれた。20期生である。
素敵な女性になられて優しそうなお母さんになっていた。
そう、お三方とも赤ちゃんを抱き、わざわざ私に見せに来てくれたのだ。
私にだっこしてもらい写真を撮りたいと言う趣旨だそうだ。
赤ちゃんを抱くのは緊張した。何年ぶりだろうか…20年にもなるのか…
1人の子は12月生まれ、まだ首が据わっていないので、ゆっくりと首の裏に手を添えゆっくりゆっくり抱きかかえてみた。
温かいぬくもりとほんのり重さを感じ人の生命を感じた。
他の2人の赤ちゃんもそれぞれ抱きながら卒業生と写真に収めてもらったがなんとも自分自身が優しくなったような気がした。
丁寧に丁寧に優しく優しくそして楽しみながら育てて欲しいと心から願う。
時間があっという間に過ぎ、次に音楽の授業でも生徒を見る目が明らかに違った。
中学生は少し大人になってから振り返ってみると思春期で何もかもが自分の思いとおりに行かないとむしゃくしゃするくらい、そして周りからしてみる手がかかる年代、私もせがれもくそガキだったと思う。
高校生は根拠のないプライドを持ち始めここまで自分一人で生きてきたかのような錯覚ももつ。何かじぶんの価値観を根底から変える人と出会わなければその性格は一生続く危険さえあるのだ。
いずれにせよ本当に手がかかり親の思うようには育たない。
思うように育ったと思うならそれでもいいが、小さい価値観でまとまってしまったか視野が狭いこともあろう。
大きく大きく個性的に育てたいと思うなら、親の感性のみに頼るのではなく信じられる大人に出会い厳しい風を体感させたいものである。そして愛情の深くも厳しく自分を引き上げてくれる環境に置きたい。
赤ちゃんはまっさらで何色にも染まっていない。大変に感じるときも多いにあるが、おおらかにおおらかに家庭に笑顔が溢れるといい。
大事に大事にお育てになり、先ずは親離れよりも子離れをする勇気を持ちたい。少しずつ我が手から離し、社会の風に吹かれても乗り越えていける力を身につけさせて欲しいと心から願っている。
彼女たちに言った。『ひとり三人育てよう!』『一人でも大変だが、二人三人と御出産されアクティブに育てた後はきっと三人がお母さんを助けてくれるから…』
『こども達も協力を覚えるから…』と。
世の中が再びこども達に溢れ、遊び声がそこらから聞こえてくるような社会が戻ってきて欲しい。
こどもを授かると先ずこども中心、こどもが一番となってしますのが普通だが、それでも嘘でも旦那様を一番に考えて上げて下さい。
最後は必ず二人になるのだから…
今日も部員達は朝からマレーシアの高校生のために懸命に練習をしていました。感謝です。
一人に『何時に家を出てきたの?』と訪ねたところ、『始発なので五時過ぎに家を出ます。起床は4:00です。』と。
そんな子達に報いる活動をしなければ、音楽を通じてきっときっと逞しく成長し強い母となり生き抜く力を身につけて欲しいと感じました。
20期生が母となり戻ってきたのが30才。
今の生徒が母となって30才で戻ってきたとするなら…私はもういないか…定年は過ぎてる年回りだ。
第25回の記念定期演奏会で60才は過ぎているが本当にWind-Windsのスピリッツを継承してくれる指導者が現れるなら、すぐに身を引いても良い覚悟である。
今は本気で活動している生徒に報いる活動をするのみである。
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