音楽作りは人作りから

どんなことも共通していることだと思う。

そんなに簡単に成果が上がったり結果が出たりする事はない。

ノウハウが分かっていても理屈が分かっていてもそうだろう。

指導者は大切なことは一応に伝えたり教えたりはするが、それが受ける側に浸透しているのか、本当に理解できているのか、自分の考えとして行動できているのか、そしてチェックできているのかまで確認できて少し結果に近づくのかも知れないと信じ諦めないで向き合うことが大切だろう。

指導者、これは上に立つもの全てだと思う。保護者も同じ事。

心配になったり心を痛めることも多々あろうが、諦めずに信頼して愛情を持って受け止める大きな心が必要だ。そうすれば少しずつ子供たちは頑張れるかも知れないと思っている。

 

 

 

私たちの行っている楽器を吹くということは、勿論音楽を中心とした活動な訳だがともすれば音楽とはあかけ離れた物理的、形式的な練習に陥ることがある。加えて運動が出来ないから音楽でもと言う生徒も勿論いるが奏は問屋は下ろさない。全てのことに求められることは健康である。そう、心身共に健康ということ。精神的にも年齢に応じて成長する力を持ち、人と関わり、人を尊重する。集団に寄与する力が求められると言うことは責任が伴う。そのベースの上に立ち追求する強い心を育てる事が肝心になってくる。

 

当部活動は創部から長く活動をしてきているが試行錯誤を繰り返し、少しずつゆっくりゆっくり先人達が作り上げてきたものが現在も工夫が加えられている。これも一つの伝統と言える。

 

奉仕、清掃活動に始まり、体力トレーニング、呼吸法を加えテンポ感を身につける練習。腹式を多いに使う声だし練習、発声を意識する時間をかけた発声練習、コールユーブンゲンのソルフェージュ、心を開く合唱活動、ここまでに2時間余り費やすことも普通のことである。

ここまで聞くと吹奏楽部の活動とは少し離れ無駄に感じる指導者もいるに違いない。

 

しかしぶれない方針が志学館吹奏楽部にはある。結果主義に走りがちな世の中の部活動であるが試合、大会、コンクールの結果主義になり子供の成長を見落としがちな部活偏重主義。

勿論努力した分結果は出して上げたい気持ちはどの指導者にもあろうが、何を結果と言うのかをしっかり考えて部活動をしていかなければならない。

今週の日曜日保護者をお招きしパパママサンクスコンサートをいつもの活動場所音楽室で行われる。

少し人数の少なくなったアットホームな部活動もとても良いものです。

生徒達の心のこもった音楽、表情をご覧下さい。