練習時間が少ない。
果たしてそうだろうか?
環境が整っていない。
果たしてそうだろうか?
何かに理由を付けて出来ないことの言い訳をし中途半端になっていることに気づいていないのではないだろうか?
何かと比べる必要もないわけだが、本校は本校なりの活動の仕方があり、その環境の中で精一杯無我夢中に打ち込んでいるかどうかが大切だと思う。
仲間を大切にし自らを高める姿勢を作り上げることで信頼され同じ価値観の仲間をも信頼し本来の連帯感が生まれる。
信頼と言う言葉は簡単なことではなく自らの行動によるものであろう。
少し、アクセスについては悩みもあるが、小さな地方区の中学校では朝の練習を中心として、6:45集合7:00には全員で基礎練習を行い、毎日の取り組みで支え支え合いトレーニングとして必要な内容を学ぶ。一時間程度行い、放課後は17:00下校なんて所も普通のことだ。土日はみっちり基礎から合奏までに及ぶ。
高校へ進学すると地方区が少し広がり県全体に及ぶこともある。随分前のことであるが、本校で言う24期生の代。
袖ヶ浦市立平川中学校、ここもまたアクセスの非常に悪いところであるが、そこの一人の生徒がモチベーション高く市立船橋高校への進学を志し入学を果たしたことを記憶している。
通学も大変であろうが練習量の多い学校で有名な市立船橋。相当の負荷がかかったことであろう。その生徒は3年生になるときには副部長に選ばれたという。信頼されていたと言うことがうかがい知れる。
なんと言っても、自ら選び自らの意思で頑張り方を学ぶ。
その頑張り方がいかなる程度のものかが今後の人生に大きく影響することは言うまでもない。
本校も確かにアクセスは悪く、早朝に全員で揃って練習というのはままならないし、相当な負荷がかかる。
無論主体的な練習しか方法がないと思われるが、そこが一人一人の行動力と考え方に差が生じていることになる。
一人の女生徒は既に引退したが、市原方面からほぼ始発で登校し、ソロコンテストの出場を果たし金賞受賞、自らの成果に終始することなく比較的時間のかかる後輩の面倒を毎日のように見ていた。
心から後輩を思い、必死に自分の時間を提供していた。自己犠牲と言うより、無償の愛である。
このような人間関係から多くの信頼を得、保護者の気持ちまで動かす素晴らしい人物も育った。
部員みんなその女生徒を尊敬していたし、無論私も掛け値なしにその生徒を敬服している。
放課後練習は放課後講習に参加し放課後15分の練習で練習した気持ちになることは何としても避けたいところである。
講習に参加するならその埋め合わせをし、やはり迷惑をかけない準備をして仲間からも理解されるべく努力をするべきである。
努力する姿勢、信頼される行動、自分を変える勇気、学ぶことの飽くなき追求。
一人一人が輝き逞しい人として成長することこそ今求められている姿である。
部活動は単なる居場所、レクレーションではない。
この中で9月30日初めて舞台に立つ。そこが先ず第一歩の試金石になろう。
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