吹奏楽はとかく華やかなステージがイメージされる。
そんなステージを迎えるためには地道で地道な練習が求められるが、時間がないと作品練習や合奏に走ってしまう。
すると向上はない。
本校はバス学校である。これは立地条件上避けては通れず、各方面からバスで登校するので学校への到着は他校より遅い到着になる。
同じことが下校時にも言える。バスに時間には完全に下校する。残って自主練なんてことは、不可能である。
ここのところ早朝に同じ音で同じ練習が同じ場所から聞こえてくる。
それも地道で無機質な練習になりがちではあるが、決して華やかなステージとはほど遠い練習で、これも本来避けては通れない練習である。
秋空に爽やかな風を吹かせているようである。『Wind-Winds』
まさに部員たちは早朝の校舎に風を吹かせている。
他校では通常の朝練習であろうが、本校ではこの朝の時間を確保する行動だけでも特筆に値するんだと私は感じます。
恐らく想像するに、スクールバスや特別路線バスを利用せず、本校に来るまで保護者の送迎があったりするのでしょう。
子供の情熱を理解するのは、ただ単に協力を惜しまないと言う事ではないと思います。
『誠実に、一生懸命に、直向きに、取り組む姿勢』に応援する気持ちにさせられているのかも知れません。
(勿論、家では、もの申したいこともおありでしょう。)
ここには保護者の粘り強さや我慢も求められるはずです。
子供中心、学校中心、部活中心という縮図は親にとっては振り回されている気持ちにもさせられるものです。
それでも応援したいと思わせてくれるからこそ陰ながらのお支えがあると感謝しているところです。
毎日、7:30から地道に地道に基礎練習に励む姿勢こそ人生の学びがあります。
華やかなステージではなく、そこの粘り強さこそが部活動で多いに学んで欲しいと願っているところです。
勉学も全く同様ですし、これからの人生、粘りと自らの成長、夢を持ち続け、信じ続ける精神的な体力こそが唯一の成功への路と言えるでしょう。
『本日は講習で放課後の練習には参加出来ません。』『本日は塾のため欠席します。』
常に全体が集まれない、こういう事情がある部活動ですから、連帯感を作るには『直向きな活動をする事しか他に手段はない。』
と気づき始めているようにも思えます。
『奢らず、言い訳をせず、自らを見つめる。』
私も含めて自らが頑張ることこそ人に貢献できるのだと思います。
それも人知れずです。
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