4年に一度、東関東アンサンブルコンテストが君津で開催

吹奏楽連盟の関東甲信越が1つだった頃はかなり昔になった。山梨や新潟、群馬も加わりかなり広い連盟だった。吹奏楽コンクールも千葉県大会を越えると関東大会となりそこを目標にしてみんな頑張ったものだ。

本校もB部門ではあるが生徒は全員が関東大会を目標にして夏休みも返上し練習に明け暮れていた時代もあった。

念願が叶って吹奏楽コンクールB部門(当時は35名以内)で関東に駒を進め、何と金賞受賞し中でも第二位という偉業を成し遂げたこともあったのは記憶に古くなってしまった。

 

新潟や群馬、埼玉、山梨を除き千葉、神奈川、茨城、栃木を東関東という具合にセパレートしたのはいいが、茨城の常総学院や神奈川の名門校、そしてなんと言っても千葉を含めたくはない他県は千葉がどちらの連盟になるのか注目された。

不公平感はぬぐえないが東関東のレベルの高さは西関東を遙かに超えている。栃木はいつも東関東では残念な思いをする。

神奈川や茨城常総もつねに千葉を破るために日夜努力をしているのだ。

一方、西関東は埼玉の独壇場である。(東京は東京都吹奏楽連盟と単独で構成されている)

 

前置きはこれくらいにして、アンサンブルコンテストは4年に一度千葉県でそして君津市民文化ホールで行われる。(安房上総地区が主管)

大会運営は本校が任されることが多く過去5回ほど携わってきた。

今年もその大役を担うことになった。

鮮明に覚えているのは12年前のこのコンテストは大雪で開催が危ぶまれた。本校の生徒も半数が家から出られず、運営スタッフも大慌てで、最少人数で行わなければならなかった。参加者も他県勢は前泊し遅れはなかったが、千葉県勢が到着が危ぶまれる事態が続出したのだ。ひやひやの運営であった。

 

さて、今回27日28日と2日間任務に当たったが、不慣れではあるが見事に仕事をこなしてくれた。自然体で丁寧に、そして確実な仕事ぶりは東関東レベルであろうと思っている。

 

私の旧友が2日間審査に当たっていた。大学時代の親友で、アパートも隣で毎日練習後にはビールをのみ、青春時代を謳歌した仲間だ。気心知れている仲間と会えるのは心が躍った。

彼は、私がまだ志学館駆け出しの頃、大いに助けてくれたものである。校歌の吹奏楽編曲、合宿にフル参加、毎年片腕として相談に乗ってもらったものである。プライベートでも家族ぐるみで結婚式にも参加している。

近年では毎年定期演奏会のアンコールで使う『ShareTheWorld』の編曲を依頼した。

そう、吹奏楽の世界では今や一流になって活躍されているトランペットで作、編曲家水口透氏、私は彼を透ちゃんと呼び、彼は私を博之と呼ぶ仲だ。

 

審査に来るというので『志学館は出るの?』という質問には、『そのレベルではないが、運営を任せられるレベルだ』と答えた。

2日間が終わり少し会話する時間がとれたが、審査員始め東関東の理事達から『今年の運営のレベルは全国レベルだ』と褒めて頂いた。

接待を担当した4名は特に秀逸で、審査員は癒やされていたという。

東関東の理事等が接待の女子生徒に、『このお茶にはアルコールは入っていないのかな?』と馬鹿げた親父ギャグを突きつけたときに、

『残念ながらアルコールは入っていませんが、愛が入っております』と見事な切り返しをし、大いに和んだとか…

 

全国レベルかどうかは分からないが、大いに学び大いに成長できた2日間だったように思える。

学習生活や私生活、学校生活も勿論音楽も地区レベルから千葉県レベルへ、そして東関東レベル、そして全国レベルになることを心から願っているところである。