朝日の中の打ち合わせ

今日で1月が終わる。忙しくしているとあっという間に時間が過ぎるが、生徒もそう感じていることだろう。

 

私が中学の授業をしていた頃はこの時期『早春賦』を必ず歌わせて、季節を感じる会話を楽しんだものだ。

 

春まだ早い歌、春と言うことを聞かなければ知らないでいたのに、春とは言えまだまだ寒さ厳しい、というなんとも風情のある歌である。

 

『立春』を節目に春を告げるわけだが、今年も例年以上に寒さ厳しく再び雪の予想すらある。春が待ちどおしい。

 

北海道は雪どけが春だ。雪や屋根からのつららが溶け、ぽたぽたうるさく感じる頃が3月下旬から4月下旬。

北海道を離れて久しいが先日関東でも雪が降った日、午後にはまさに春を感じてしまった。

 

音楽室にいると温かい日差しが差し込んでくる。外の寒さを感じさせない、ぬくもり、生徒の存在も温かさを感じさせる一端となっている。

 

今朝、音楽室では様々な取り組みがされていた。

 

窓際で、3年生送別会の打ち合わせ、ポスターとフライヤーの配布準備、リーダーによる合唱の音取り、衣装の作成、演出小道具の製作、

個人コンテストに参加する生徒の集中練習、個々の基礎練習とそれぞれだ。

 

どれも強制的にさせられているわけではなく、主体的に活動しているのだ。

こう言う活動をアクティブラーニングと呼ぶに相応しいと思う。

勉強も仕事も同じ事であろう。何となく嫌々で、しなければいけないと言うネガティブなオーラは仕事の効率を上げることはない。

興味関心を高め、責任と誇り、何よりも自分自身が必要とされている存在感こそがポジティブな思考を作り、前進するものだと思う。

 

仲間を尊重し、人を大切にする、人と関わることで自らも成長することを学んでいるのだ。

時間には制約は多いが、こう言う制約や束縛の中から本物の音楽や真の友情が育まれていくのだと思う。

 

これからも温かい日差しのような一人一人の人柄や、音色を作り上げて欲しいと願っている。