第33期生 卒業

入部当初は人数が少なくて先が本当に心配だった。

 

そんなにコミュニケーションを取ってくる方ではないように感じたし、表情からはなかなかうかがい知れない学年だった。

 

2つ上はわかりやすい学年で、ぐいぐい行く学年。

人数は多かったがケンカも多かった。

1つになることが本当に難しいと感じさせてくれる学年だったが学びも多かった。

 

1つ上は穏やかでのほほーんとした学年で問題は少なかった。だがもう少し濃さが欲しかった。

 

その先輩達が自他共に認める第33期生。

明るく仲間を尊重し、はじけるときははじけ、真剣に考えるときは真剣に、何が大切か分かっている精神的に大人の学年であった。

 

悩むこともあったろうに、苦しいときもあったろうに、それでも嫌な顔を見せずに取り組むことが出来た。

保護者も同じで、いつも子供たちを連れてレストランにお食事会に行き、労を労ってくれていた。

何度かお泊まり会もあったようである。保護者も子供たちを支え楽しんでいた。それこそが一番大切なことだと思う。

部活がオフの時にみんなで無邪気に何故かアスレチックに行ったこともあるらしい。

 

夏のコンクールも新1年生全員を含め45名でA部門に挑戦することを自分たちで決めたし、

課題曲も自分たちで決めた。

45名で太刀打ちできる力は持ち合わせてはいなかったが、みごと金賞を受賞した。

コンクールの作品の出来不出来ではなく、1つ1つの考え方、取り組みこそが金賞に値したと思える。

一人一人が個性的で輝いていた。

小さな玉手箱に光輝く宝石というと大げさなので、あえてひしめき合うビー玉のような学年と称しておこう。

愛に溢れた学年であった。

 

卒業おめでとう。