私が高校の時、『母の日』ってまだ余り定着していなかった気がする。
カーネーションを一輪、贈ったかどうか余り記憶が定かではない。
大学に行ってからは誕生日こそ両親にプレゼントを購入し北海道の実家へ送ったのは記憶している。
結婚し、家内は幸せを絵に描いたような人で、何に付けても季節を愉しむことを忘れなかった。愛された人は愛を知っていると感じた。
それぞれのご両親の誕生日や、父の日母の日、それだけではなく
結婚記念日や、季節のお月見や、七夕、ハロウィーン、Xmas、お節句。あげればまだまだある。
季節毎にお皿の器を変え、カーテンや布団カバーまで変え、季節を愉しんだ。
私は幸せを常に感じさせてもらい、徐々にそれが我が家の年中行事となっていた。
面白いのは隅田川の花火大会。これは現地には行かず、テレビでの鑑賞だが、部屋を真っ暗にし壁に映し出す。大音量で鑑賞するが、焼き鳥とビールポテチ、枝豆が付く。これには笑えるが粋に感じた。
家内が少し体調を崩し、なかなか年中行事を整えられなくなってきても、高校と大学の子供たち男2人はそれを守ろうとしてくれた。
七夕には柳を切りに行き、部屋の中に飾り、短冊にも願い事をいっぱい書いたものである。
私はいつも同じ事を書いていた。
『家族の健康』『夫婦円満』『世界平和』なんて欲張りな三枚。
子供たちも家族を持つときが来ると同じように季節を愉しんでもらいたいと願っている。
自立した息子から家内に母の日のプレゼントが贈られて来た。大学生の息子もそれを追うように贈り物を準備し渡していた。
私も思いつきで急ぎで両家の母に贈り物を送るように準備した。
それぞれの家庭に大切なものがあると思う。
今年の母の日は当部活動でも『パパママサンクスコンサート』を開催した。
これはお金で買えるものではなく、事前に準備どころか気持ちの成長と努力が必要になってくる。時間をかけて当日を思い描きシミュレーションを繰り返す。
合唱レッスンの時に失礼ながら私は生徒達に『全然感動しないね、ただ単に間違わないように歌っているだけ。何も届かないと思う。』なんて辛辣なことも正直に感じ伝えた。
音楽は心が全て。上手い下手じゃない。
歌には歌詞がある。その歌詞にこめられたことを理解し共感し、自身の気持ちと重ね心から表現すること、思いを届ける必要が絶対的にある。そこを伝え教えることは大変難しいことである。そしてそう簡単に習得できることでもない。それでもみんなで力を合わせ1つになること。
感謝する気持ちをより感じられる活動を心がけ成長こそが心のこもった音楽になるのではないかと思っている。
音楽が無限なように思える。
手話を交え『大切なもの』を1,2年生の初合同作業で合唱披露。
2,3年生で『結』を表情豊かに表現し、全員で『信じる』をお披露目した。
1年生だけでは合奏は成り立つわけはないが、無謀にも『ふるさと』に挑戦し、フォローとして2,3年生が歌う場面も感動的である。
そして、2、3年生の合奏に保護者が散りばめられ着席。
普段は客席からしか見たり聞いたりするのがステージですが、子供たちの息づかいを間近に感じ指揮者の表情まで伺い知る、そんな合奏を経験してもらう。
最後にはクラブソング『Wind-Winds』が歌われ幕を閉じるといったプレゼントが母の日に贈られました。
心に残る一日となっていただけたらと思います。
昼食はパート毎にお父さんお母さんと一緒にカフェテリアで穏やかな時間を過ごされていました。
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