黙祷

3.11.14.46

忘れることは出来ない8年前のこと。それぞれがそれぞれの場所で経験した東日本大震災。

今年の高3生は、小学校の4年生、高2が3年生で高1が2年生だそうだ。2年生が少し早い下校時間ですでに自宅にいたそうだ。

3年生4年生は帰りの学活中でまさに『みなさんさようなら』を言った矢先だったそうだ。

 

志学館では卒業式練習を終え、代表生徒を集めて動作の練習を始めようとしていたとき、体育館のバスケットゴールが大きく縦に揺れ始めた。私もパイプ椅子に座り。そのゴールを眺め落ちて来やしないか心配しつつ揺れが収まるのを待っていた。

 

その後は、音楽室に待機している部員たちとグラウンドでの再会となった。

詳細を思い出すことが出来る。場面場面の色合いや風の寒さ、子供たちの表情や先生方の慌てぶり。

生まれて始めてみる場面ではあったが、校長先生の落ち着いた雰囲気と指示の出し方はその時の私には大変学ぶことが多かった。

 

帰宅できたのは夜遅くで、最終的に最後の生徒を保護者に引き渡しが完了したのは夜中になっていたと思う。

テレビでは同じCMばかりが耳に付くほど何度も何度も繰り返され放映されていた。

 

あれから8年が過ぎたが、音楽室にはその時の26期生が笑うパネルが大きく端っこに掲示されている。

いつもそのパネルを見ると震災の代だと色濃く思い出している。そしてその頃のことを後輩達に私は伝えるようにしている。

 

本日も定刻14:46みんなで真剣に黙祷を捧げた。

 

何はなくとも今、何気ない毎日が如何に幸せなことで、感謝することを改めて生徒達と共有した。