音楽と野球

いや、そんな単純なものではなくご縁、出会いというもの

私にとって指導者としての道を気づかせてくれた、そして信じてくれた存在。

人として家庭や選手を全力で守る孤高の戦士、サバンナのライオン。

川俣幸一氏

志学館という高く高く分厚いハードルの環境下で野球を通じて人間を育てる、氏とのご縁は語るに尽きない。

 

コロナ禍、吹奏楽部もコンクールに向けて合奏の練習を始めた。

自宅待機をする生徒や全員がそろわない中でどことなく気弱な雰囲気を感じる一日であった。

 

仕方がないのかな?なんて少し寛容に受け止めるべきか、ここからというもの後悔させないように𠮟咤叱咤叱咤激励をするべきか、少し悩みながらも子供たちを目の前にすると手を抜くことができなかった。

 

練習場には緊張とピリッとしたモードが充満した。

言いすぎてしまったかな、傷ついていないかな、へこんでいないかな、初心者で始めた子らも多く本気で音楽で向き合うということはそうは経験がないはずだ。

 

そんな私も若い時分には指導の仕方で悩み自身がとても苦しんだ。結果も出ることもなかったしどことなくコンクールが苦しかった。

本校に着任し良かったと思えることは、生徒たちとのご縁ももちろんそうだが、川俣幸一氏の存在である。

今では家族ぐるみで兄弟付き合いをさせてもらっている。

 

昨日の練習後、もう一度『聖地への疾走』をバイブルとして読んで再確認をした。

 

きっとホールではみんなで後悔のない演奏をさせたいと強く心に決めた。

抜粋