定期演奏会に向けて、また少しずつ情報を発信してまいります。
コロナ前、35期生くらいまでは当たり前の風景。
早朝7:30には多くの部員たちが狸周りや応援席あたりで自分の音作りに励んでいた。
各学年にロングトーンの鬼と称される生徒が必ずいて中等部体育館屋外時計のある壁側からグランド側へ20拍くらいの音がいつも聞こえていた。
職員室では、だんだんいい音になってきたな、向上していることを実感できた。
お昼休みに音出しをする生徒もおり、その子たちに聞くと休み時間におにぎりやサンドイッチをすでに分散して食していると言っていた。
放課後は一目散にホームルームから楽器室へ走り、7時間授業の時は16:45/6時間授業の時は15:45/練習開始だが
その時間の16:30には音が聞こえていた。
一番早い子は清掃のない生徒。
清掃のある生徒も清掃班で迅速に行動し16:45には外で音出しができていた。
懐かしい光景に思えた。
コロナがもたらしたことは図り切れないが、いつまでそんなことを言っているのだろうか。
そんなコロナと共存し、コロナ禍立派に元の姿に戻り素晴らしい活動を果たしている学校はたくさんある。
そんな学校には敬服する。
本校はいろんな活動が慎重に慎重に行われてきた。とてもまじめな学校であろう。
ここ3~4年間で教職員もモチベーションも大きな変化があったことと推察する。
入部してきた生徒たちは中学時代まさにコロナのあおりを受けた生徒たちで、初心者も多く当たり前の吹奏楽あるあるを知らない。
これを一つひとつ伝えることは容易ではない。
いまの生徒たちも必死に頑張っているのだから、行動を変えることは彼らもまた容易ではないはず。
音がしっかりとならすことができない。
言わばしっかりと息を吸い、しっかりと息を楽器に入れる、そしていい音を目指す。
わかっているもののトレーニングというものは実際にやらなければ始まらないしイメージできないのだ。
昔当たり前だった朝の風物詩、放課後の基礎練習。
これを取り戻すことができるのだろうか?やらされているではうまくない。自分の意志で動ける生徒が現れるのかが興味がある。
さしあたって休日練習で二回目、やらせてみた。彼らはどう感じたのだろう。
昔の教頭先生が冬場の放課後のロングトーン風物詩を見て私にこう言ったことがある。
『これ文化部じゃないよね、完全な運動だわ』と。
確かに精神的なものは運動部勝りだったと思う。
挨拶も運動部勝りで、挨拶と服装の正しさそして奉仕作業には自信と誇りを持っていた。
たたずまいが大人だった。
私も高校生の時夏場は部員たちみんな真っ黒に日焼けしていた。
運動部に見た目もまちがわれた。それだけ屋外練習で鍛えていたことも間違いない。
男も多く私はタンクトップで練習していた。
少し時代錯誤だろうか、志学館の生ぬるい温室育ちの子供たちを自立させるには指導者がまたまた本気にならなくてはならないし相当なエネルギーが必要になる。
リーダーの育成が不可欠である。
そして本当は学校自体の雰囲気を変えなければならないのだろうと思っている。
しかし私も間もなく還暦をむかえる直線をつまづきそうになりながらも走っているのだ。
この生徒たちがこれからの時代を逞しく強く生き抜くための
そんな経験値を高める部活動でありたい。
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18期 B.sax天野 (土曜日, 05 11月 2022 18:37)
懐かしい光景です!
吹奏楽って確かに文化部ではないかなー、と思う面があります。
コロナ禍で大変かと思いますが、頑張ってください。
ちょい悪親父 (日曜日, 06 11月 2022 08:09)
はい、そうでしたね。
今ではすっかり普通の文化部
全員が集まることがない部活です。
時代ですかね。