読んだ雑誌は私の受け持つクラスにおいてあるのだが
少し難しい月刊誌ではありますが『致知』(chichi)という雑誌を購読しています。
宇宙飛行士や京都大学や東京大学の教授や様々な分野の重鎮らが人間学を語ったものが編集されています。
少し難しく、理解できない分野もあります。
でも知らない世界の話や多くの考え方を知ることができます。
すべて読み切らなくても、ヒットする部分だけ読むだけでもとても学びがあります。
10月号は宇宙飛行士の野口聡一氏と京都大学iPS細胞研究所名誉所長の対談『生き方の法則』が表紙を飾っています。
そこで読み進めていくと内閣官房教育再生実行委員で現横浜創英中学・高等学校の校長先生が自らの経験を生かし
子どもたちの生きる力を育てるというタイトルで執筆されていました。
これはかねてから私が本校の生徒に強く抱いていた感情とまさに重なり、深く共感しました。
私もこの学校に長く勤めあとわずかなところまでの年齢になってきました。
長く勤めてきてこの学校の黎明期を知り誇りを抱いております。
しかし長く勤めてきたからこその癖、習慣が引き起こす生徒の癖を感じてきたわけです。
もどかしく気になり目の前にいる生徒たちには常つね、叱咤激励を続けてきました。
クラスの生徒や部活動の生徒、音楽という教科性で角度を変えたアプローチをしてきたわけです。
しかし、なんと非力なことでしょう。
何も変えることはできないのです。
現状を伝え、逞しく生きる。自分で考え自分の意志で失敗を恐れず前へ進むこと。
その経験こそが生きる力となるからそれを信じて、周りに流されずに頑張ってほしいと。
しかし生徒たちは今の幸せに気づかず、不平不満を口にし努力することを苦とし行動を変えることができないわけです。
これは指導者の責任もあろうと感じています。
部活動でいえば、前へ進むことができている学校と守られている学校では結果勝ち負けは簡単についてしましますが、
その部分ではなく、この経験が将来生きるかどうかそこへの価値と言うことになります。
就職内定試験ではこんなことを聞かれるようです。
『あなたは今まで生きてきた中でどんな困難を乗り越えてきましたか?』
この質問は困難をしてきたことがありきで聞かれていますから、困難の経験がない人は回答のしようがありません。
今、本校の生徒の出欠状況を毎日見ると、多くの生徒が体調を崩したり、何らかの理由で欠席をしています。
そんな中、私の受け持つクラスはたまたまかもれませんが、ほとんど欠席がないんです。
それは大変すばらしいことです。いつもクラスの生徒には君たちはそこが本当に素晴らしいことなんだと伝えますし、ご家庭のお支えと教育に感謝しているところなんです。
部活動では本来部活動は一致団結です。
みんなで勝利を目指し同じ方向性をみて助け合い高い目標で自己と向き合いながら努力させるものなのは言うまでもありません。
当部活動は平日は放課後講習の受講により全員が集まることはありません。
土日祝日練習もコロナ後は制限され今まで通りとはいきません。
練習が認められた日は、みんなで逞しく活動を心掛けたいところですが、これまた志学館という学校は全員が集まることはなかなかありません。
日常が知らず知らずのうちに癖がつき、今の日常が正しいと思い成長の妨げになっていることもあろうかと思います。
そんなことをいつも悩ましく感じていたところ
ある記事を目にしました。
どうぞご覧ください。
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