4年ぶりに春の地区吹奏楽祭サザンウィンド2023開催決定

サザンウィンドって何?

 

そうなんです。もうだれも知らない、そんな間隔があいてしまったのです。

地区の指導者たちも定年をむかえたらり、若返りもはかり、その演奏会の主旨目的をしらないで生徒たちを指導するということは少し残念にも思うんです。

 

3月21日(火祝)君津市民文化ホールにお越しください。

以前のような雰囲気ではないかもしれません。

またゼロからのスタートになるかもしれません。

 

そして私たち志学館バンド

中1から中3生、高1から高等部の3年生、そして当部活動卒業生OBOG有志、現役の大学生、社会人が合同のバンドを結成します。

 

いわば生粋の志学館バンド『ShigakukanWind-Winds』の結団です。

これは他にはない素晴らしいことです。

演奏に作品と

 

今回は連盟からフィナーレに単独で地区のヒストリーソングみんなを披露して欲しいと。

本来は会場全体で歌うべきものを今年度は継承の年と位置付け、ステージ上で歌うことを依頼されました。

 

当部活動の2年生コンミス、副指揮の二人に意思確認をしたところ、『誇りを持ってやるべきです』と。

すごい力強い言葉か帰ってきました。

どうか志学館が志学館であるゆえんを皆様にもご覧いただき、是非ともここまでつらかった活動をお支え、温かいお言葉を子供たちにおかけ頂きたいと思います。

 

今年のパンフレットに私のコラムが掲載されます。

僭越ながらお受けし原稿をお渡ししたところです。

 

『風の礎』

この地区の吹奏楽を愛する子どもから大人までみんなが1番好きだった連盟の行事と言えば春の地区吹奏楽祭サザンウィンド。
毎年1000人を超える仲間が一堂に集まり互いの発表を楽しみました。
4年ぶりに通常開催となりましたが、思えばこの行事を知っている中高生がほぼいなくなり、指導者等もこの行事がどのように始まったのか知らない、そんなことがとても気がかりでした。

第26回(開催されなかった幻のステージも含まれてます)

思えば1997年その頃のこの地区は音楽(特に吹奏楽)不毛の地と言われていました。
夏のコンクールが終わると各中高生は秋冬の季節はシーズンオフとまで言われ活動がままならないそんな時代でした。

指導者たちもみんな孤独でいつも不安と向き合い悩んでいたのです。
そんな時、『春のこの季節に合同で練習会をしようよ』といくつかの学校が他の学校とグループを組んで練習しそれを贅沢にもここ君津市民文化ホールで発表をし合う、そんな演奏会が開かれたのです。
お客さんは参加者のみで、演奏が終わればステージから客席へ下りる。次の団体は楽器を持ってホールからステージに上がる。
そんな体育館の発表会のような形式でした。
偶然にもタイプの異なるグループ色となり面白かったです。
特に現千葉県吹奏楽連盟理事長相川 隆司先生率いるチームはいつも笑わせてくれる発表で楽しかったです。語りの名手、現紅陵高等学校吹奏楽部顧問の吹田正人氏このコンビネーションには太刀打ち出来ませんでした。時代を読み常に先端の音楽と笑いで先生方自ら先導に立ちノリノリでした。

その時の立ち上げの4人の指導者が『四つ葉のクローバー』なんです。
2年3年が経ち、この行事を続けていく中で合同で春に練習したすると言うことは実は練習会場は日程など、さまざまなことで大変な事だと気づき始めます。
少ししたら単独で参加する学校も増えてきました。この頃から市原市がこの地区に加わる事になり安房君津木更津地区から大きな安房上総地区とエリアが広がったと記憶しています。
参加校が増えることはとても嬉しいことでした。
そうするとコンクール課題曲の練習場所のような雰囲気になってきて、自分の学校の演奏が終わったらすぐ帰って練習みたいな雰囲気が生まれ、他校の演奏も聴かず何か互いの出方を探るような演奏会になってきたのです。
これには立ち上げの指導者は悲しくもなり悩みました。
そして参加規定の見直し、原点に戻り、交流と学習、吹奏楽の仲間等が楽しみにする演奏会をと線引きをしたのです。
これにはやはり多くの反発もありましたね。

そんな折、この地区の先生がたの悩みを知る作詞作曲家サラフリーダムユキコ氏がヒストリーソング『みんな』を謹呈してくださったのです。

この歌を演奏会の最後にみんなで歌って下さいと。

それからと言うもの、全員が最後まで残り他団体に惜しみない拍手を贈り、他地区にはないこの地区だけの歌を最後に歌うのがグランドフィナーレになったのです。
YouTubeにいくつかその様子がアップされていますからご覧下さい。

『あたりまえの景色も 叶えられた夢の軌跡』
『夢を見たなら語り合おう 仲間は必ずいる』

コロナで当たり前ではないと思い知らされました。
もう一度このホールでみんなの音の風がこの地に舞い上がり、胸に凛と刻むことが必ず来ると信じているのです。

残すべき舞台。

歴史を語る事
正しく知ることこそ
未来へ正しい音楽を継承できるのかなぁって思ってます。

志学館高等部吹奏楽部
顧問 
サザンウィンド立ち上げのひとり四つ葉のクローバー
鈴木博之